第32章

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「どうしたの?」 「美帆も産休に入ったって聞いたから、遊びに来た…志保も、お久しぶり…」 「いらっしゃい」 4ヶ月になった娘を連れてきたようで… リビングに入ると――― 「暑いし、疲れた―――」 ドサッと荷物を置いて、ソファーに座る美佐に苦笑い。 志保は赤ちゃんに可愛いとはしゃいでいる。 「ねぇ、2人は、聞かないの?」 「何が?美佐…」 「性別よ…せいべつ!!」 興奮しながら言うから“ぷっ”と噴出した。 「うん、聞かない… 元気に生まれてくれたらいいなぁとは思うけど…」 翔も私もそう思ってるけど、回りは違うらしい。誰もが性別を聞く。
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