第32章

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「私でさえ、びっくりだもの…アハハハ…」 そうなのかな? いつも会社での課長から想像出来ない。 「美佐、やっぱり、痛い?」 志保は出産が近いから気になるらしい。 「陣痛の事?」 うんうんと頷くと――― 「はっきり言うと、凄く痛いってもんじゃない…けど…」 ぐっすりと眠る娘を見ると――― 「産声を聞いたらね、辛いとか痛いとか、ぶっ飛んでね… 兄弟も欲しいなぁって思う自分もいるの… 親のありがたみも感じちゃったりしてさっ!!」 凄く美佐が母親の顔をしたのを見逃さなかった… ずっと、その後も質問が続いた…… お昼は3人でそうめんを食べていると、翔が【変わったことはない】とメールが届く。
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