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「うん、君みたいな女を……屈伏させるのも悪くない」
そして手錠を私の腕にかけようと動いた時だ。
男に隙ができたのを見逃しはしなかった。
男の下腹部に蹴りを入れる。
男の身体が一瞬だけ宙に浮き、男が私から離れた。
間髪を入れずに、男の顎に蹴りを叩き込み――。
男が悲鳴を上げながら、ベッドの上に倒れこんだ。
その男の首を掴み、押さえつけ、男の耳に私の拳――指輪をあてがった。
シュンッという小さな音と同時に男が目を見開き、ガクガクと震えたかと思うと、ダラリと腕がベッドの上に落ちた。
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