act.2 火蜥蜴~サラマンダー~

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男の目を見据え、首筋にあてられている警棒を手で払う。 「貴方には関係ない」 男からの威圧を跳ね返すように、こちらも“殺気”で答える。 「ま、そら、あんたには関係ないかもしらんが……俺には関係あるんだよねっ!!」 男が動く。 ヒュッという空気を切るような音と同時に、肩の辺りから熱を感じる。 「……あんた、ええ動きするな。気に入ったわ」 男が私に向けて、警棒を構える。 寸前のところで避けた警棒の衝撃が、肩の辺りで熱を伴って伝えてくる。
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