52人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「同業者」
再び、男の警棒が私を襲ってきた。
それをかわし、カウンターで蹴りを放つと、男が後ろに飛びすさり、ニヤリと笑う。
「……いいねぇ、ぞくぞくするわ」
ちゃらけたような男の言葉を無視して、男との距離を保つ。
「同業者……。あんたも“掃除屋”って事?」
「うん、まぁ、そんなとこ」
男の警棒がうなる。
身体を反転させて男をかわす。
警棒がベッドに突き刺さり――男が引き抜いた瞬間、ベッドの中に仕込まれていた白い羽毛が舞う。
ヒラヒラと真っ白な羽が舞う部屋で――私と男がにらみ合う。
最初のコメントを投稿しよう!