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「そういうこと」
男の警棒が唸りをあげる。
「……っ!!」
反撃したいが、男に隙はなく。
「言っとくけど」と男がニヤリと笑った。
「俺、女だから手加減してやろうとか、そんなのないから。俺……その辺は男女平等に扱う人だし、女であることに甘えるやつ……大嫌いだからね、OK?」
おどけたような口調が神経を逆撫でする。
「手加減なんていらない。あんたこそ。舐めてかかったら怪我するわよ?」
「え? 俺、舐めてないよ~。寧ろ、あんたには全力でかからないと勝てんわ」
へらへらと笑いながら――けれども、男の“気”は変わらず、私を威圧してくる。
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