第33章

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・・・トクンッ… 胸が痛む。 翔が好きで、マンションにだって来たぐらいに… 「まぁ、もう諦めたでしょうけどね…だって、2人は結婚してるんだし…」 「そ、そうだね」 だけど、私はさっきの人はまだ、好きなんじゃないのかなって思う。 それに翔の態度だって…… はぁっと志保に気づかれないようにため息をついた。 「お待たせ…」 翔が連絡したらしく、修さんが迎えに来た。 志保の陣痛が始まってるって知って…… 病院の入り口の椅子に座って待っていた。 車に乗り込むと『お袋がマンションに向かっている』と告げた。 陣痛が始まったらしいと連絡したからなんだって…
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