第33章

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マンションでは、私の部屋ではなく、志保達の部屋に向かった。 1人で大丈夫って言ったけど、志保が一緒にいて…って言うから。 時々、痛むお腹に不安だからって言うけど、違うよね… きっとさっきのことがあったから――― 「ちょっと、着替えてくるね」 玄関に向かうと『修も行ってきて』と声がした。 「修さん、大丈夫だから…」 今は志保の傍にいてあげて… 「でも…」 「私より、志保は陣痛が始まってるんだから…ねっ」 無理やり、玄関に出て、ドアを閉めた。 院長先生だって披露宴で『娘婿に欲しかった』っておしゃっていた。 私が翔を手放してたら良かったのだろうな。 病院だって安泰だっただろうに……
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