第33章

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【翔side】 お盆明けの志保の予定日に検診にやって来た2人。 「お兄ちゃん、ちょっと」 志保がいきなり話しかけてきた。 ・・・内容は。 『さっき、あの女が近づいてきたのよ… たまたま、美帆が診察券を落として、拾ってくれただけなんだけどね』と言った。 チッ… あれだけ言ったし、院長だって、病院に出入りを禁止した筈だったが… イライラが治まらず美帆が不安がっているのに気がつかなかった。 たまたま、志保の陣痛が着き始めてると知って、修に連絡して迎えに来てもらうようにして勤務に戻ったんだが――― 突然、志保から連絡が来た。 美帆が着替えに戻ったのに、変なメールを寄越して連絡が取れなくなったと… 「はぁ!?」 思わず大声で叫んでしまった…… 「とりあえず、修に俺達の部屋に行って、調べてもらってくれ」 頼んで俺も美帆の携帯を鳴らすが繋がらずアナウンスが流れるだけ…
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