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「ちーちゃん、あんたはもうちょい女心ってのを学んでらっしゃい」
「あ?」
呆れたように呟く八雲さんに、ドスの効いた声で千冬さんが答える。
「女心の単位が必要なのは、佐多の親父の方だ!! ああ、もう、やっくん、やっぱり私、ちょんぎりたい!!」
「……牛刀は貸さないからね」
「じゃ、出刃包丁……」
「出刃もダメ!!」
「じゃ、クレイモア!! クレイモア持ってきて!!」
「あるわけないでしょ!! 何で出刃包丁からクレイモアにグレードアップしてるの!?」
「あ、あのぅ……」
再び始まった夫婦漫才に苦笑しながら、二人に声をかけた。
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