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二人のやり取りを見て思わず笑いがこみ上げ、クスクスと笑ってしまう。
「……っ!!」
笑ったせいで傷口がズキッと痛み、顔をしかめると、二人があわてて私を支えた。
「ちーちゃん、牛刀よりもなっちゃんの手当てが先!!」
「そうね。なっちゃん、お店の奥の座敷で手当てしましょう」
千冬さんの手から温もりが流れてくる。
「すいません……。迷惑かけちゃって……」
「水くさいこと言ってないで、早くお店の中に入って!!」
千冬さんに促され、私は八千代の中に入ったのだった――。
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