act.4 居酒屋 八千代

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「だいたい、やっくん、情が無さすぎ!! 私はできてなっちゃんはできないって!! やっくんの情無し毛虫!!……って毛はないか」 「ちょっと、ちーちゃん!! さりげなくひどい!! できないとは言ってないでしょ!?」 「じゃあ、話つけなさいよ!! パーっと組織に話つけてボコられてきなさいよ!!」 「だからなんでアタシがボコられること前提なの!?」 ぎゃあぎゃあと夫婦漫才を繰り出す二人を見ながら、おずおずと声をかける。 「あの……千冬さん、八雲さん、困ってるから……」 苦笑しながら、二人に「ありがとう」とお礼を言う。 「気持ちだけで充分だから……。二人のその優しさだけで充分だから……大丈夫」
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