64人が本棚に入れています
本棚に追加
「だいたい、やっくん、情が無さすぎ!! 私はできてなっちゃんはできないって!! やっくんの情無し毛虫!!……って毛はないか」
「ちょっと、ちーちゃん!! さりげなくひどい!! できないとは言ってないでしょ!?」
「じゃあ、話つけなさいよ!! パーっと組織に話つけてボコられてきなさいよ!!」
「だからなんでアタシがボコられること前提なの!?」
ぎゃあぎゃあと夫婦漫才を繰り出す二人を見ながら、おずおずと声をかける。
「あの……千冬さん、八雲さん、困ってるから……」
苦笑しながら、二人に「ありがとう」とお礼を言う。
「気持ちだけで充分だから……。二人のその優しさだけで充分だから……大丈夫」
最初のコメントを投稿しよう!