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「いいわよ、遥汰君。なずなさん貸してあげる」
……はい?
「ちょっと、佐和さん!?」
一瞬、佐和さんが何を言っているのかわからなくて。
変な間の後に、佐和さんに盛大に突っ込みを入れると、佐和さんがニコニコしながら答えた。
「なずなさんにはいつも無理言って来て貰ってるし……たまにはね?」
「いや、だって……シフト……」
「シフトが心配なら、なずなさんは今度の日曜日は午前中だけ頑張って貰って、午後からは遥汰くんと頑張って来なさい」
「何を頑張るっていうんですか!! 何を!!」
聞きようによっては、ものすごく意味深に聞こえる佐和さんの大胆発言に、顔が熱くなっていくのがわかる。
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