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「ねじくんから無理やり買わされたんじゃなかったの?」
しまりなく笑っている遥汰をからかうようにして、そう言ってみる。
「意地悪だなぁ……」
少し拗ねるみたいに返され、微笑ましくなる。
「参ったなぁ……。日数まで数えられたら……私、これ、いつ外したらいいの?」
「ずっとつけててよ」
「もう!! そんなことばっかり言って!!」
苦笑する私とまんざらでもない風に笑う遥汰を見ながら、佐和さんが咳払いした。
「なずなさん? 彼氏ができて嬉しいのはわかるけど……仕事中ですよ?」
「彼氏!? ちょっと、佐和さん!! 遥汰くんはそんな彼氏とかじゃなくて!!」
「あら? 違うんですか?」
……佐和さん。
仕事の注意にかこつけて……面白がってる!!
「佐和さん、そんなこと言ったら遥汰くんだって困りますよ。遥汰くん、大学じゃ相当モテるし……」
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