act.10 好きな景色

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……んな、理由じゃ、納得できんよな。 「……そっか、偶然か。わかった」 一呼吸あった後、あっさりとそう言われ、再び、テーブルの上に頭をゴンッ!!とぶつける。 「納得するんかい!!」 「え? え? 何!? なんで!? 納得したらダメなの!?」 理不尽だと言わんばかりの彼女の声に、ハッとなり―― 「いや、エエねん。納得してエエから、早よそれ食え」 彼女にそう促すと、首をかしげながら、彼女がポテトを口に運んでいく。 彼女を見ながら、気がつかれないように、ため息を吐いた。 つ……疲れる!! 気疲れというか、なんというか。 世の中の。 世の男性がやれデートだの、合コンだの。 嬉しそうに参加して語る心理がわからない。 女とデートなんざ……めんどくさいだけじゃ!!
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