act.13 決別

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「はい?」 機械の音が止まり、返事が返ってきた。 「あの……ふーこさん、私……です。蜥蜴……」 「ああ、なずなさん」 通り名を言おうとした私を制するように、ふーこさんが嬉しそうに笑いかけてきた。 作業着を腕捲りしながら、首にかけたタオルで汗をふき、人の良さそうな笑顔でニコニコと笑っている。 誰も思わないだろう。 かつて彼女が組織の中で、殺し屋をやっていて、畏怖の対象であったとは……。 軍手を外しながら、ふーこさんがゆっくり歩いてきた。 足を…… 足を庇うように、少し引きずりながら……。 「相変わらず、散らかってるところで悪いわね」 苦笑するふーこさんに向かって、首を横に振る。
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