act.13 決別

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「……え?」 八千代のカウンターにて――。 惣菜屋がお休みのお昼時――。 お昼を食べに来ないかと八雲さんから言われ、座っている八千代のカウンターにて――。 私の言葉に千冬さんが手を止め、聞き返した。 「本気で……なっちゃん、足を洗うつもりなの?」 「うん……。仕事をいくつか消化させたら辞めようかなって……」 おずおずと笑いながら、千冬さんにもう一度説明する。 「あの人が……佐多さんが受けてる仕事だけは、やっぱり消化させないといけないだろうから……。引き受けてきてる仕事が終わり次第、足を洗いたいの」 「そう……」 八雲さんが、ホッとしたように微笑んだ。 「この間の……あの青年? 彼のため?」 優しく問う八雲さんに、コクリと頷く。
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