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「あら、これ? これはダンベル代わりよ。ほら、二の腕を引き締めるためのダンベル代わり」
千冬さんが「オホホ」と笑いながら、ビール瓶を軽く振った。
「ちーちゃん……。しどい……。お禿げが進行したらどうすんのよ」
八雲さんが涙目で、頭を擦りながら、起き上がる。
「逆に刺激されて、進行が止まるんじゃないの?」
しれっとそんなことを言う、千冬さんに思わず苦笑してしまう。
「でも……佐多さん、なっちゃんが足を洗うこと、簡単に許してくれるかしら?」
なおも頭を擦りながら、八雲さんが心配そうに眉をひそめた。
「大丈夫よ、やっくん。そんな時のために私達が居るんじゃない!!」
「ん、まぁ……そうなんだけどね……」
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