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「大丈夫、大丈夫!! 万が一の時は、やっくんが盾になればいいんだし。やっくん、佐多のアホ親父に余裕で勝てるでしょ?」
「アタシ!? 勝てるわけないでしょ!?」
「死の天使アズラエルが何を情けないこと言ってんのよ!!」
「だから!! それは昔の話だって言ってるでしょ!? アタシ、現役を引退して何年たってると思ってんの!?」
声を裏返しながら、必死に言い返す八雲さんに対して、千冬さんが頬を膨らませる。
「んじゃ、良いわよ。私がヤるから」
「それもダメ!! チーちゃん、お口だけじゃすまないから!! 手が絶対に出るから!!」
「失礼な!! 私だって穏便にすまそうと思えば、できるんだから!!」
「ダメ!! 信用できない!!」
「あ、あの……」
ぎゃあぎゃあとやりあう二人におずおずと口を挟む。
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