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「うん……。実は今からふーこさんに会いに行こうと思って……。メールと電話ではやり取りしたけど、直接会ってちゃんと話したいから……」
「そっか……」
安堵の笑みを浮かべる二人に笑い返す。
二人には言えないけど……。
本当は不安だった。
全てに決別できるのだろうか。
例え、決別できたとしても――
これから先……
私は何を見据えて生きて行くのだろうか。
遥汰との関係はどうなって行くのだろうか。
先のことを考えれば考えるほど、不安になる。
そんな私の様子を感じ取ったのだろうか。
千冬さんが優しく手を添えてくれた。
「ふーこさんがついてくれるなら、大丈夫だろうけど……何かあった時は、私達だって力になるから。だから、大丈夫だから、ね?」
千冬さんの優しさが胸に響く。
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