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「……はい!!」
力強く笑顔で答えると、千冬さんも笑顔を返してくれた。
「うんうん。万が一の時は……やっくんがハンガーヌンチャクでなんとかするから」
「いや、チーちゃん、もっと良い武器貸してちょうだいよ!!」
「ナニよ……。やっくんの十八番でしょうが。“武器は現地調達でなんとかする”」
「だぁぁからぁぁ!! それは現役の時の話!! ハンガーでなんとかなるほど、佐多さん甘くない!!」
相変わらずの二人のやり取りを見ながら――
自分は恵まれていると感謝する。
八雲さんや千冬さん――佐和さんにふーこさん――
そして、遥汰――
周りの人間に恵まれているからこそ――
私は足を洗う決心がついたのだから。
深く感謝せずにはいられなかった。
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