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「アタシたちを置いて何をやってたのよ!!」
部屋の調度品に負けず劣らず甘ったるい声に、甘ったるい香水の薫りの群れ。
下着と大差ないドレスの――女たち。
「いや、悪かったな。今からたっぷり相手してやるから、そう拗ねるな!!」
鼻の下をデレッと伸ばしたボス猿に、女たちが矯声をあげながら抱きつく。
耐えられん……。
も、このシチュエーション……。
突っ込みどころが多すぎて……耐えられん!!
なんとか逃げようといろいろ考えていると、女の一人が俺をチラッと見た。
「パパぁ~。この人、だぁれ?」
間延びした声で女が問う。
「おお、なかなか男前だろう? パパのお友達だよ。仲良くしてやってくれ」
誰があんたの友達じゃ!!
心の中で突っ込みを入れていると女がニコニコと笑いながら「はぁい」と返事した。
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