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……ノリで仕事を請け負ってきたんだとしたら、俺が可哀想すぎるわ!!
いろいろ考えながら歩いているうちに、ボスの部屋の前についた。
見張りの男が一人。
俺を認めると、無言で近づいてきた。
「あー……。新人の……カイトです。ボスが呼んでるっていうから来たんすけど……」
……てか、なんで俺まで新人とか言うてんねん!!
思わず、一人ツッコミを心の中でする。
見張りの男が無線らしきものでやり取りをし、無言のまま、顎で「行け」と促した。
「……どうもどうも」
おどけながら、ボスの部屋の扉を開け、そのまま部屋に入った。
広い――豪奢な部屋の中。
真ん中にある、ブランド家具のソファーにふんぞり返って座っている恰幅の良い男と。
それを取り囲むようにして立っている目付きの鋭い男たちが三人――。
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