act.15 再会

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「おお!! 来たか来たか!!」 俺が入って来るのを待っていたと言わんばかりに、恰幅の良い男――ボス猿が俺を手招きした。 「……どうも」 曖昧に返事をして、ボスに近づくと、おもむろにボスが立ち上がり、俺の肩を抱き寄せた。 男物の――香水の匂いが鼻につき、胃がムカムカとする。 ……殴りてぇ。 そんな衝動を押さえ、ボス猿から顔を背ける。 そんな俺の思いなど露知らずなボス猿は、満面の笑みを浮かべ、俺の肩を揺さぶった。 「いやぁ、君のような本当に強くて名高い男が、こちらの依頼を引き受けてくれなんてね……。こんな喜ばしいことはないと!! ずっと感謝していてね」 「はぁ……」 ずっと感謝しとるって…… 他にすることないんかい、このオッサンは!! 仕事せぃや!! いや、人のことは……言えんかもわからんが。
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