第三章。

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「…どうしようか。」 私は思い出したことに悩む。 この街に入る時の あの、嫌な視線だ。 再びこの街から出れば 多分、尾いてくるだろう。 ーーーーーーーそう、あれは人間の視線だ。 それも、 単純に且つ、分かりやすい動機も 私にも、ケシィにも予想できた。 《ね、楼徒。 彼に一緒に行動してもらおウ?》 不安があるのだろう。 すがるような口調でケシィは提案する。 ーーーー助かりはする。正直。 だが、巻き込むのか? 他人を?さっき知り合った人間を? 私は悩んだ。 町を出て、彼と彼のナビゲーターを 私は守れる、とは言えないのだ。 狩り場と呼ばれた草原で 私は自分が助かるかどうかで 頭は手一杯だったし、 正直、誰かを助けられるなーんて 甘さもない。 (人間、自分が一番大事だろうから)
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