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もう一人の男が銃を懐から取りだし、構える隙を狙い、男の手首を掴む。
そのまま、手首を捻り、男を投げ飛ばす。
派手な音をさせながら、男は部屋の調度品の花瓶にぶつかり、ぐったりとなった。
「……ハデに決めてんな、蜥蜴ちゃん」
茶化すような声に振り返って見ると、カイトの方も男たちを片付けた後のようで、男の頭に足を置き、踏みつけながら、ニヤニヤと笑っていた。
「お互い様でしょ?」
言いながら、カイトに近づき、ふと、あることに気がつく。
カイトの顔色が悪い。
心なしか、その表情もどこか硬い。
ニヤニヤと笑っているカイトの手を見る。
「あんた、その手で押さえてるとこ……」
カイトの左手の指の隙間から、血が流れてきている。
見られまいと、押さえている脇腹から流れてきているのは明白で――
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