41人が本棚に入れています
本棚に追加
そこまで言った時――
新たな刺客たちの気配が感じられた。
「……っ!!」
考えるより先に身体が動いていた。
生き延びる為の本能とでも言うべきか――。
「頭、できるだけ伏せて!! 痛みを逃がすように深呼吸しながら!!」
そのまま、ソファーの後ろにカイトを押しやり――
入り口に向かって、跳躍した。
なだれ込む男たちの動きがスローモーションのように流れていく。
私の身体に焔が宿る。
銃に――
弾丸が装填されるように――
全てを焼き尽くす――
私の中の“龍”が囁く。
『灰になるまで――燃やし尽くせ――』
――と。
男たちの首に、腹に、脚に。
連続して、蹴りと掌底を叩きつける。
男たちの繰り出される攻撃をかわしながら、いかに効率よく、ダメージを与えられるか――。
冷静に考えながら、叩き込んでいく。
最初のコメントを投稿しよう!