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警棒が、ボディーガードのうちの一人の拳銃を弾き飛ばす。
そのまま、横にいたもう一人の男の顔面に、ハイキックが叩き込まれ、男が崩れ落ちるように倒れた。
三人目の男が動く。
拳銃が火を吹く。
渇いたような、軽い音が部屋に響き、女たちが悲鳴をあげながら、部屋から出ていった。
カイトが跳躍し、男の懐に飛び込んだ。
「教えといたるわ。近接戦はな……拳銃は不向きなんや。こうやって……」
カイトの警棒が唸り、男の喉元に直撃する。
「懐に入られたら、しまいやねん。OK?」
相変わらず、人を食ったような、小馬鹿にしたような口調でカイトは笑い――。
弾き飛ばされ、落とした拳銃を拾い、体勢を立て直そうと動いた男の腹に、警棒を叩き込んだ。
ボディーガードの男たちがうめき声をあげながら、倒れふしている中、カイトは悠々と、その警棒を肩に担ぐ。
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