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「可笑しいことありました?」
「いや、なにも」
首を傾げて不思議そうな表情を見せる彼女はいつも通り。
それが無理に平静を装っているのかと思ったら、妙に可笑しくなった。
「楽しそうですね、洋史さん」
彼女が言った公園が見えたのは、それから間もなく。
「そうかな」
「はい。神崎さんの家にいた時とは全然違います」
ウィンカーを上げ、駐車場に入った。
「嫌?」
「では…ない、です。けど、戸惑います」
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