群青2 モノクロ第4話
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俯いている顔。 顎に右手を添え、上を向かせた。 これも『ずるい』と言われる行為だろう。 目を丸くした彼女は俺から視線を外すと、唇をきゅっと結んで 「教えません」 ひと言そう言って左側を向き、俺の手から顎を外す。 「なんで?」 「なんでもです」 もう一度顎に手をやり、こちらを向かせる俺。 すると今度は手を使い、顎にある俺の手を外す彼女。 「……ゆず」 少し面白くない。
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