群青2 モノクロ第4話

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「洋史さんっ、近いです!」 「ほんと。近いね。キスできそう」 「なに言っ」 「する?」 「しませんっ」 「しないんだ」 「……」 したいんだ。 ふっ。と笑った息が彼女にかかる。 「ゆず」 「はい」 今日、何度も考えた。 こんな時間にこんな場所で、俺は何をしているんだろう。 「どうしようか」 何がしたいんだろう。 正直自分でもよく分からない。 ただ 「……洋史さんの」 彼女を側に置いておきたいとは思う。
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