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俺と彼女の身体の間。
きゅっ。と胸の前で握りしめた彼女の手。
口には出さなかったが、邪魔だった。
自分が言った言葉と、近距離で視線を合わせる事に耐えられなくなってきたのか、瞬きの回数が多くなる。
両頬にあった手をゆっくりと移動させ、後頭部を支えた。
ふっ。と軽く息を吐く。
彼女の唇に白い息がかかった。
『っ!』
驚いた彼女が顎を引いた。
唇で触れた彼女の頬は、俺の手の体温で温められていた。
『本当に好きにして欲しかったら』
戸惑う彼女の瞳が揺れ、上がる俺の口角。
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