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「変態っ!」
「うるさい女を大人しくさせる術はいくらでもあるけど。試してみる?」
掴まれた手首をブンブン振って抵抗したのなんてほんの一瞬。
聞き分けが良くなった彼女はすぐに口を噤み、掴んでいた手が離れると、外していたシートベルトを身体に装着させた。
学習能力はあるらしい。
「家、教えて下さいね」
こちらを軽く睨みつける彼女から、思わず、ふっ。と緩んだ口元を隠し、車を発進させる。
「手首プニプニ」
「肉付きがいいもので。すみません」
こんなに子供みたいに拗ねた彼女、会社じゃなかなか見られない。
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