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どうして彼は……
いつもまっすぐで、優しくて……
私に光を与えてくれるんだろう……。
あんなにひどいことをした私に……愛をくれるんだろう……。
ダメなのに……。
私を“愛していきたい”ということは……
それは……
まっすぐに向かってくる遥汰の視線を受け止めながら、強く見つめ返す。
「遥汰君……。私を愛していきたいって、言ったよね?」
黙ったままの遥汰と私の視線が絡み合う。
「私の全てを知っても……貴方は私を愛していきたいって……そう思ってくれるのかしら?」
遥汰の表情が、少しだけ険しくなった。
「もしも……貴方が私の闇の全てを知って……私を拒んだ時……。私は……」
“貴方を殺さなきゃいけなくなる”
「……え? ちょっと……何、それ?」
遥汰が戸惑いながら、困ったように笑った。
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