act.18 龍と人の哀

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―――――― 「コーヒー、大丈夫かな?」 「あ、うん……」 狭いアパートの部屋で。 ベッドの上に座り、キョロキョロしている遥汰にコーヒーを手渡す。 「あ、ありがと……」 コーヒーを受け取りながら、遥汰がぎこちなく笑った。 「てかさ……。なずなさんの部屋……なんだよね?」 「そうよ、狭くて何にもない部屋でしょ? もしかして……もっと可愛いの想像してた?」 「あ、いや……。想像通りっていうか……なずなさんらしいかなっていうか……」 「あ、ひどい。私は女らしくないってこと?」 「いや、そうじゃなくって!!」 慌てる遥汰がおかしくて、クスクスと笑ってしまう。 「あ、また、俺をからかってる!?」 「さぁ?」 「だ……だって、しょうがないだろ!! なずなさんの部屋で二人っきりで……。なんて言えば良いんだよ!!」
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