act.18 龍と人の哀

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「普通にしててよ」 「いや、そんなこと言ったってさ……」 ぶつぶつと呟きながら、遥汰がコーヒーをすすった。 少しだけ、沈黙が流れて―― どこか落ち着かないような、そんな空気が流れて―― 「……ねぇ」 と、遥汰が問いかけるようにして、言葉を投げかけてきた。 「……教えてくれるんだよね?」 “貴女の……抱えている物” 遥汰の言葉に、ビクッと身体が固まる。 覚悟はできているはずなのに……。 いざとなると、全てを明かすことに……躊躇ってしまう。 「大丈夫。全て……聞くから」 私を励ますように、遥汰が優しく笑う。 その笑顔を見て、心を決めた。 コーヒーをテーブルの上に置き、ゆっくりと遥汰の前に立つ。 そのまま、着ているカッターシャツのボタンを外していった。
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