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「どこでどんな風に私のことを調べたんだか……。面会と称してやってきたあの男は、私にこう言ったわ」
“お前のような女を探してたんだよ”
“お前みたいな――激しくて、周りを焼き尽くすような焔を纏った女”
“選べ”
“このまま生きたまま死んだような未来を送り、朽ち果ててもいいのか?”
“俺なら、お前の持つ焔を生かす場所を与えてやれる”
“選べ”
“――俺の手を取れ”
“お前の全てを――俺が引き出して――生かしてやる”
「……拒絶なんてできるわけないじゃない」
苦笑しながら、遥汰にとつとつと語る。
「何をどうしたのか知らないけど……。刑期の終わってない私を引き受けて、佐多は私の飼い主になった。そのままある組織に連れて行かれて……血を吐くような訓練に耐えて……」
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