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「その代わり……」と更に女を引き寄せ、銀狼が女の耳元で囁く。
「君の仕事が終わったら……いいだろ? 我慢して、オッサンと二人で飯食ったご褒美に……君を食わせて?」
「銀狼様?」
腰に回された手の上に。
微笑みながら、女が手を添える。
「申し訳ございません。うちでは個人的なアフターサービスは禁止されておりますので……」
「ガードが固いなぁ……。せっかく美人なのに、もったいない。そんなんじゃ、男は寄り付かないよ。そのまま枯れるつもり?」
銀狼の皮肉を無視するようにして、女が答える。
「銀狼様こそ……。口説き文句は本命お一人だけになさいませ」
「それと……」と女が続ける。
「いってぇぇっ!!」
「セクハラも大概に……」
腰に回された手を遠慮なく、女がつねり、銀狼が悲鳴をあげた。
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