思い出の日への

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その女性が彼の手を握っていたそうです。 いや、よーく見ると彼の手の「拳」を何やら冷やしたり絆創膏を貼っていただけでした。 Sちゃんは2人に「何やってるんですかー?まさか変なことしてたのー?笑」 と小悪魔のような不適な笑みを浮かべたような表情で言いました。 するとその女性が「△△くんね、昨日の夜に他校の生徒と喧嘩してたのよー、それで怪我してるから手当てしてたのよ」と困ったような呆れたように言いました。 彼は「もうそんなことは良いから先生!冷やすやつ頂戴!」と恥ずかしそうに頬をぽりぽりしながら赤くして言いました。 なんでも口の中、奥歯の方が切れて腫れているようです。 Sちゃんはますます興味が惹かれ、2人の会話にまざるようにして会話に参加することにしました。
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