思い出の日への

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心臓をバクバクとさせながら、額にはうっすらと汗をかき ゆっくりと目を開いて画面を覗きこむと 件名:△△です! 本文: ○○ちゃーん! いきなりでごめんね!泣 ○○ちゃんが「~~」というバンドスコア探してるっていうのをNちゃんから聞いてさ! 俺、昔バンドでコピーしたやたつあるからそれ今度持ってくね( ̄ー ̄) 私は思わず「っつ!!やったぁ~!!!」と1人で叫びながら足をバタバタさせました。 バンドスコアが借りれるということの喜びなんかより、△△くんからメールが来ているという事実がとても嬉しかったのです。 「っは!!返事返さなきゃ!!!」私は我に返り あーでもないこーでもないと文章を考えるのに悩みました。 気づいたら窓の外はもううっすら夕日がかっていました。 私は窓の外を見つめながら「私今幸せです。同じ夕空でも景色が違って見えるなー」なんて考えていたら心地の良い睡魔と涼しい風が襲ってきました。 一階から「ただいまー! ○○いるのー? 荷物重いから持ってー!」と母の私を呼ぶ声がうっすらと聞こえ 「はーい!」と言い終えるあたりで眠りにつきました。
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