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(まぁ、オッサンの性格やったら、抵抗しまくって足掻きまくるんやろうけどな……)
それは楽には死ねないということ。
ぼろぼろにされて、苦しみながら死ぬことになるだろう。
(あのオッサンに相応しい死に方やな。ま、俺には関係あれへんし)
そうして歩を進めて、止まる。
(蜥蜴ちゃんは……)
蜥蜴ちゃんは泣くんだろうか?
オッサンがそんな風に死んだとわかったら……
彼女はきっと泣くだろう。
生涯、後悔して生きるだろう。
カイトがうんざりしたようにため息を吐く。
(ホンマに……)
ヒュンッという空を切る音と共に――
(俺って……損な性格……。貧乏クジ引きすぎや……)
折り畳み式の警棒を構え――
(兄貴ら……。骨は拾ってくれるかな?)
そのまま、踵を返し、カイトは佐多の居る場所を目指した。
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