act.27 哀と愛

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わからない――。 けれども、苦痛の中に与えられる快楽に。 応えてしまう自分が居て……。 「快楽で……お前を縛りつけてやる。過ぎた快楽がどんなものか……。二度と俺から離れようなんてバカなこと考えないように、徹底的に快楽で責めてやる」 佐多の手から逃れようと、身体ごと捩って抵抗するが、押さえつけられ、服の中に手が滑り込まれ――。 「……嫌!! 離して!!」 「そう言われて素直にやめるバカがどこにいるよ?」 「それに……」と―― ズボンのボタンを外され、手が中に入れられる。 「身体は嫌がってないようだが? あ?」 ギュッと一番弱い部分を摘ままれ―― 「ああ!!」 叫びに近い声をあげてしまう。 「……いちいち煩い女だな」 蔑むように佐多が言いながら、ネクタイを外した。
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