第6章

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「馬鹿にして・・・最低・・・」 彼女は鞄を持つと出て行った。 フー・・・ 何で家に入れたと聞けば、玄関で話してたら、勝手に入ってしまって・・・ 「早く、帰って来て欲しかった・・・怖かった」 俺の腕の中で泣き出した。 「悪かったな・・・怖い思いさせて・・・」 泣き止むまでずっと抱きしめたままだった。 泣き止んだ彼女は、『私、北山先生や彼女さんにも同じことしてた。早く謝りたい』と告げてきた。 同じ立場になって、気がついたということだろう・・・俺がしてやれるのは北山に会わす事だった。
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