第11章

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「それで、事故ではなく突き落とされたと知って、警察なんですが・・・」 「事務長に通報させて」 「ですが、院長が・・・」 「一人娘の命にかかわるんですもの、何も言わせないわ」 夫人はちょっと行ってくると言うと病室を出て行った。 「お前の母さんも頑張るから、お前も無事、生まれて来い」 お腹に話しかけた。 2人とも失うんじゃないかと思うと涙が溢れた。 北山に聞いた内科部長も駆けつけ、俺はしばらく勤務から外れる事になった。
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