第1章

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車内に足を入れてから身体を車内に入れた。 僕は感動していた。僕はこの日のために 生きていたのではないかと感じた。 電車の中は僕の心に反して閑散としていた。 僕は空いている席に座り、電車が発車するのを 待った。そして、音をたててドアが閉まる。 電車はゆっくりと動き出す。 僕の最後の青春の旅と共に。 僕は電車が動いてから1分が過ぎた頃に 窓を見始めた。 おそらく、人が多ければこんな事は 出来ないだろう。 僕は得意な鼻歌を静かに歌いながら、 子供に頃を思い出す。
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