Smoke gets in Your eyes

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だから私のこの態度は何らおかしいものではないだろうし、気になっているとは言ってもあれこれを知りたいというレベルでもない。 言うならば、気になる。それだけの話。 彼は今日もいつもの場所に座り、無用の長物になろうとしているタバコを手に持ち、ぼんやりと空を眺めている。それを横目でちらりと確認し、足早に公園を通過する。それが最近の私の日常になりつつある。 いつもの場所に座っている彼は、いつものようにわりと何でも合わせやすい形のコットンパンツを履き、ユニセックスに近い簡素な上着を着ている。 それが休日の昼間であれば、まだ子供のお守りをする格好としては適しているかもしれないが、スーツでもなければバックの1つも持たない今の姿は、この時間では異質に見えるから不思議だ。 さらに言えば、彼の年齢。 まじまじと見ているわけではないから多少誤差はあるとは思うが、それにしては若い。と言っても、リタイアするには若いという訳で、多分同年代か少し年上かなと思う程度で、間違っても私よりも年下という感じでもない。 離職中・休職中という選択肢も浮かんだが、それならばこんな朝早くにこんな場所で座っているのも違和感があると言える。 結局のところ気になる人に対して何1つわかっている事はなく、推測ばかりが彼の人物像として積もっていく訳だが、それも朝のこの公園を通過する間だけの疑問なだけで、こうやって公園を抜けてしまえば、わざわざ振り返って落ちているかもしれない灰を確認する事もないし、空を眺めていた視線の先を追う事もしない。 気になる人がいるいつもの場所は、その一角だけがまるで私の記憶の中の別の所に住み分けられていて、こうやって毎日繰り返しどうでもいい事を気にしている。それだけ。
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