第30章

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「そんな・・・私も徹がいなかったら・・・」 幹江は北山のことを話した。 「自分も同じだったかも知れないから、告訴しなかったんです。 元看護師もただ、徹を好きだっただけ・・・ 私は、徹のおかげで、そうならなかったんだって思ったから・・・ 元看護師にも、新しい恋をして欲しかったから・・・」 ここにいる誰もがずっと、黙って、幹江の話を聞いた。 「徹は私には勿体無い人です。 今は感謝しています。だから、お隣の子に別れて下さいと言われて、初めは拒否しました。でも・・・」
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