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「あ、真姫ちゃん!どうかしたのかな?」
ことりがそう伺う
「3人ともお疲れ様、もうすぐお夕飯が出来るからそれを伝えに来たの。…って薪…結構割ったのね」
木片の山を見据えてそう呟く。
彼女たちの身長は越さないものの、少し大きめのリヤカーに乗せて運ばなければならない程だった。
「ご、ごめんね?ちょっと楽しくなっちゃって私いっぱい割っちゃって…」
「私もあんまりやらない機会だったからつい気合いが入っちゃって…」
花陽とことりがそう謝る。
「別にいいわよ、それくらいは。でも、もったいないから割って使わなかったのは、元の場所に戻してもらえればそれでいいわ。……私も初めてやった時は2人と同じ感じだったもの」
ふふっと笑い、そう話した。
「よかったぁ、うち、真姫ちゃんなら『何でこんなに割ったの?イミワカンナイ!』と言われたりするかと思ったんよ?」
「そ、そこまで心狭いつもりはないわよ!希は私を何だと思ってるのぉ!?」
希はそうねぇと言い一息溜め、笑顔で
「…可愛くて大事な後輩…じゃダメ?」
「ッ………」
本心で言われ、薔薇色よりも赤く赤く赤面するのだった。
「「真姫ちゃん…かわいいなぁ…」」
ことりと花陽は目を細め、微笑ましく見守っていた。
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