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「はい!それでは手を合わせて…」
「「「いっただっきま~す」」」
絵里の号令とともに夕飯を食べ始めるメンバー。
今晩の夕飯のメインは花陽が苦渋の決断をし選んだメニューだ。
五目チャーハンにドレッシングのかかった野菜サラダ、小椀に入ったのボルシチがそれぞれ人数分盛られていた。
「結局散々悩んだ挙句、チャーハンを選だわよね。そこは別に構わないんだけど、その…何で白米を別に用意したわけ?」
「それはっ…その…た、炭水化物×炭水化物ってあるじゃないですか?関西の方はお好み焼きをおかずにご飯を食べるそうです……だからその…そう、それと一緒なんです!」
両手にグッと力を入れて、食の持論をにこにふりかける花陽。
「作った側としてはちょっと複雑な気持ちね…まぁ食べてもらえれば何でもいいわよ」
あまりの力強さに少しだけ引き気味になっていた。
「食べてもらえればぁ~…なんてご謙遜を!これ!とっても美味しいよ!」
「そうやね、なんかこう、本場の味かするって言ったらええんかな?」
「確かにその言葉はしっくりくるわね、それに横から見ていたけど、本物のコックさんみたいだったもの」
そう3人に褒められ
「そ、そう、い、今頃にこにーの凄さに気づいたみたいねぇ~」
照れを隠そうと必死だった。
声が裏返っていたりとバレバレだったが。
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