始まりの始まり

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「「「ごちそうさまでした~」」」 「ふぅ~食べた食べたぁ~!」 穂乃果はそのままボフッとソファに寝そべる。 「穂乃果…食べ終わったらすぐに寝っ転がる癖、直したほうが良いですよ?」 海未は呆れながらそう言う。 夏の海での合宿の際にもこんな流れがあったなと思い返す。 胃の消化に悪い影響か出てしまうので、やめてもらいたいと思うが海未だが 「えぇ~…海未ちゃん、あのね?今私は至福の時間を過ごしているの…誰であろうと邪魔はさせないよっ!」 どこかの悪役のような言動と、強い決意が瞳に宿っていた。 「そんなこと言って…また太っても知りませんよ?」 「うぅ…だ、大丈夫だよぉ~、食べ過ぎなければいいだけだもん!それにそうなったら運動すればいいんだしね!」 海未は楽観的な穂乃果に一層呆れる 「穂乃果ぁ?そんな事してるといずれ本物の牛になってしまうわよ?」 「ぐぬぬ……もー絵里ちゃんまでー。別にいいもーん、牛になろうがなんになろうがいいもーん、これはやめられないんだもーん」 清々しい程に開き直る穂乃果、語尾が若干牛化してきている。 それを聞いた絵里はふぅん…と含み笑い 「じゃあ、そんな牛さんにはデザートは不要よね?実は調理組がこっそりと用意したチーズケーキが…!?」 「チーズケーキ!!!!?」 「………へ?」 絵里の話を遮り、真後ろから興奮した声が上がる。
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